2008年04月02日

今回は全く葬儀とは関係のない話ですが。

桜っていいですよね。
こちらでもキレイに咲いてこの週末がいい感じかなって思っています。

ぼくは、この桜にはちょっと思い出があって、
ここに書くべきかどうか迷ったんですが、
誰だって思い出の一つや二つはありますよね?
それが、いい思い出、悪い思いでは別として。
これは、ぼくにとって忘れられない思い出で、
大切な思い出なので、思い切って書いてみました。

実は、数年前ですが、
大阪に友達がいました。
岐阜県から大阪って言うと気軽に遊びに行ける距離じゃないので、
たまに会ったりして食事したり飲んだりしていました。

元々は、ぼくの最初の仕事で、
そこは大阪本社の会社でその関係で知り合った友達でした。
と言っても、ぼくよりは年齢は下でしたが、
ウマが合ったって言うのか、気が合った友人でした。

で、数年前に体調崩して入院したって聞いてて、
お見舞いに行きたいなって思ってましたが、
その友達から「たいした事無いから、来なくていいよ」って言われてたのと、
当時の仕事が忙しくで結局、行けませんでした。
その時は「胃潰瘍」って聞いてました。

それでも、翌年体調が良くなったと言うことで、
こっちに遊びに来るからっていって、
二人で名古屋まで食事しに行ったんですが、
「まだ、アルコールは駄目なんで」って、
飲みに行けなかったんですが、
ぼくもまだ完治してないんだ位にしか思ってませんでした。

その翌年の春先に、また遊ぶ約束をしてたんですが、
また体調崩して入院したって聞かされて、
退院したら花見しようかなんて話もしてました。

それが、3月の下旬くらいで、
窓から写した桜の木の画像を送ってくれました。
「もうちょっとで退院できるから、退院したら花見したいね」
って連絡があって楽しみにしていました。

で、4月の初めに、
突然、その友達の彼女から電話がありました。

「○○○くん、亡くなったの・・・」

冷静になるまで何も言えなかったような気がします。

「本人は黙ってて欲しいって、
 でも、近藤さんには連絡したくてって」

「知らせてくれて、ありがとう」
これが精一杯だったように思います。
後は何を話したか覚えていません。

葬儀には間にあいませんでしたが、
後日線香をあげさせてもらいました。

癌だったらしいです。
最初の入院で手術したのですが、
手遅れでそのまま閉じたそうです。
2度目の入院で本人も覚悟してたらしく、
他の人には知られたくないからと、頑張っていたそうです。

だから無理して名古屋まで遊びに来てくれたみたいです。
最後までご両親に気を使って、
最後の言葉が、「大丈夫だよ」って言ったらしいです。

それから、何回もの桜の季節がきますが、
今だに思い出しますね。

窓から撮ってくれた桜の画像、
病室の窓からだったそうです。

too fast to live
too young to die



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